本窪田 夏来 ピアノリサイタル
シューベルト演奏会





2026年も5月に
シューベルトの独奏会を予定しています。

ふたつの大きなソナタ
それぞれの場所で
みなさまと響きをともにできることをたのしみに
準備したいと思います。
ご来場を心よりお待ちしております。
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[ 日時 ]
2026年5月16日(土)
18:40開場 19:00開演

[ 会場 ]
マリーコンツェルト(東京・中板橋)

[ 演奏予定 ]
シューベルト
ピアノソナタ ト長調 D894「幻想」
ピアノソナタ ハ短調 D958

[ チケット ]
全席自由 前売 3,500円 当日 4,000円

[ 前売 ]
紙のチケット(ご予約受付中)
デジタルチケット LivePocket (4月17日より)

* 未就学のお子さまの入場はご遠慮ください。
* 会場は建物の2階でエレベーターがありません。申し訳ありません。多少はお手伝いができるかと思います。必要な方はお知らせいただけると助かります。


[ お問い合わせ ]
こちらから

[ 後援 ]
東京藝術大学音楽学部同声会
一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)




シューベルトのピアノソナタは
心の深いところにあります。
「根源的な世界の底」とも音楽評論家吉田秀和氏は書きました。
わたしの感覚で言うと
そこは、知っている地下室から
さらなる階段を見つけて
もっと下まで降りて行った先の先、とでもいうような場所です。
こんな場所があったのか、と驚かされるような。

ずっとそこにいたくなる力
少しでも奥へ進みたいと思わせる力に満ちた
果てのない海のようでもあります。

社会に生きるひとりの人として
子どもたちのお母さんとして
そこから帰らねばならないし
海から上がってきてぼうっとしている人としてだけ存在しているのではしょうがないから
腹八分目にしておけないものだろうか
と昔よく思っていたものでした。
前よりはよくなったから、このへんで、と。

そうできたら健やかだけれど
でも
人から見たらなんの変化もないであろうほんのひとかきも
それが前より少しでも深いとき
そこには新しい鮮やかさがあり
新しい美しさやひろがりがあり……。
どうしても、このへんで、とは言えない。
なにかにひっぱられていくような気さえしながら弾いてきました。

そこには、この上ない静謐と、純粋さと、ありとあらゆる力があります。

生まれてきたということ、人生、生命そのものに
直に触れるもののようにも思います。

ソナタト長調D894「幻想」は
シューベルトが 同時代の偉人ベートーヴェンの影響を受けながら
独自のピアノソナタを模索する
長い道のりを経て
自らのすばらしい平野を見出した時期の作品です。
なんのこの世的な欲もなく
純粋に紡ぎあげられた
大きな大きな歌のように感じています。

その次のソナタとなるハ短調D958は
人生最後の秋に書かれた
最後の3連のソナタのひとつめです。
激しくて、熱いものがずっと流れていて
尊敬するベートーヴェンへのオマージュに溢れています。

ふたつの大きなソナタ
それぞれの場所で
みなさまと響きをともにできることをたのしみに
準備したいと思います。
ご来場を心よりお待ちしております。

2026年1月 本窪田夏来